イエローorレッドペナルティーエリア及び、アンプレヤブルの救済を受けるとき、選択肢の一つとして「後方線上にドロップ」があります。
2023年・ルール変更点では「この救済の場合、球を線上にドロップし、球はどの方向にも1クラブレングスまで転がることができます」とのことですが…詳しく解説していきます。
まずは旧ルールをザァっとおさらい。2022年12月31日までは…
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- 球がそのペナルティーエリアの縁を最後に横切った地点とホールを結ぶ線上から、両サイドに1クラブレングスの範囲に基点を作る。(基点を作らなかった場合は、ドロップした球が最初に地面に触れた箇所が基点となる)
- 球をドロップすることができる後方の距離に制限はない。
- ペナルティーエリアの外に、元の球か別の球をドロップする。
- 基点から1クラブレングス以内が救済エリアとなる。
- 基点よりホールに近づいてはならない。
となっていましたが、後方線上ドロップするときに「後方線上にドロップ」=「ホールに近づいてない」という先入観を持ってしまいがち。
そして基点を作らずにドロップした球が、前方に数センチでもコロっといってしまったら…お気づきでしょうか。
そうです。これは基点よりホールに近づいているので不成立です。なのでこのままストロークすると誤所プレーの2ペナを喰らうことに(涙)
このようなルールトラブルが多発する事態になってしまったので、2023年よりルールが変更になりました。
2023年ルール変更点 詳細
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- 球がそのペナルティーエリアの縁を最後に横切った地点とホールを結ぶ線上に基点を作る。(基点を作らなかった場合は、ドロップした球が最初に地面に触れた箇所が基点となる)
- 球をドロップすることができる後方の距離に制限はない。
- ペナルティーエリアの外に、元の球か別の球をドロップする。
- 基点からどの方向にも1クラブレングス以内が救済エリアとなる。
押さえておきたいのは「基点からどの方向にも1クラブレングス以内が救済エリア」となり、前方にも認められることになりました。
その代わりに「線上から両サイドに1クラブレングスの範囲」という幅の概念が廃止されることに。
以上2点が変更され、より簡潔になりました。救済時に、常にギリギリを狙っていた私のような人は注意が必要ですね。
以下は「救済エリアの場所に関する制限」です。特に下の項目は要注目です。ここまで把握してこそのマニアですw
【救済エリアの場所に関する制限】
- 元の球がペナルティーエリアの縁を最後に横切ったと推定した地点よりホールに近づいてはならない。
- 同じペナルティーエリア以外であれば、どのコースエリアでもよい。しかし、ドロップしたときに球が最初に触れたのと同じコースエリアでなければならない。