“ChatGPT”でゴルフルールの問題が解決するか試してみた

ChatGPTのイメージ画像 トピックス
スポンサーリンク

ゴルファーの皆さん”ChatGPT“はご存じでしょうか。簡単に説明するとiphoneで「Hey! Siri~私を冗談で笑わせて」と話し掛けると「布団が吹っ飛んだ」とSiriが見事に笑わせて(?)くれますよね。このような対話型AIロボット(チャットボットというのだそうです)の進化系にあたるのが”ChatGPT”です。

“ChatGPT”の得意技のひとつが文章の要約です。「銀河鉄道の夜の読書感想文を800字以内で作って」と入力すれば、ものの数十秒で作成してくれるのです。これで全国の小・中学生は、夏休み末期の時間を奪ってきた根源から解放されることに。

逆に先生が「銀河鉄道の夜の読解力を試す問題を5問作って」と頼めばこちらも瞬く間に作ってくれるので、試験問題などの作問作業の効率化が図れるという優れもの。

また質が高くて魅力的な文章が不可欠な報道、出版、広告、コンサルなど、幅広い分野でコンテンツ作成の後押しとなり、その分野の担い手は職を奪われるのではと戦々恐々としているとか…。

この何かと世間を騒がせているこの”ChatGPT”ですが、ゴルフ界に与える影響はどんなことが考えられるでしょうか。

当チャンネルはゴルフルールの解決を目指しているので、試しに『規則9 球はあるがままにプレー』に関するゴルフルールの理解力を試す問題を作ってもらうことにし、そしてその問題にAI自ら答えてもらうことに。さて結果はいかに…

最初に取り上げるのはこちらです。「バックスイング中に球が動いた場合、その球をどのように扱わなければならないか?」という問題を数秒で作成。そしてこれをそのままぶつけて自ら回答してもらうと…

「バックスイング中に球が動いた場合、一般的にはペナルティが課せられます。ただし、特定の状況下ではペナルティが免除される場合があります。具体的には、規則18-2(球の動きによるペナルティ)に詳細が記載されています」

とのことですが、ツッコミどころがいくつかあります。「一般的に○○で、特定の状況下では○○」というのではあまりにも曖昧。特定のケースというそこを知りたいものですw

そして決定的な間違いは「規則18‐2」です。現行ルールでは「球が紛失またはアウトオブバウンズ:ストロークと距離の救済を受けなければならない」という条項なので、旧ルール(2019年以前)を引っ張り出してきています。※一応、正しい回答は最下段に載せておきます。

続いてはこちらです。「球が動いたかどうかが分からない場合、どのように球を扱わなければならないか?」これも問題として意味不明ですが、回答はというと…。

「球が動いたかどうかが分からない場合、規則20-3cにより、ボールが動いている場合と同じように扱う必要があります。つまり、ペナルティが適用され、ボールを元の位置に戻し、再度打つ必要があります」とこちらも意味不明。

そもそも「球が動いたかどうかが(本人も、他の誰も)分からない」のですから、それは最早「動いてない」のですから無罰です。また「規則20-3c」も現行ルールではこの項は存在しないので、これも旧ルールですね。

他の3問も意味不明な問題に対しての不正確な回答ですのでここでは割愛します。さすがのAIも(今のところ)お手上げ状態。それだけゴルフルールは難解なのでしょう。当チャンネルの存在意義も確認できました。

但し、AIの学習能力スピードをあなどっているワケではありません。的確な回答がなされるのもあと数年なのでしょうね。最後に”ChatGPT”に「私を笑わせてください」と訪ねてみました。すると…。

ある日、カモがカフェに入ってきて注文をします。「エスプレッソ、ショート」と言います。すると、バリスタは不思議そうな顔をして、「ごめんなさい、カモさん、ミルクはありません」と答えました。カモは笑いながら、「大丈夫です、フワフワしたカプチーノにしてください」と言いました。

こちらも(英訳しても)意味不明。苦笑いも出ませんでした。この分野の皆さん~ご安心くださいw

※バックスイング中に球が動いた(が、ストロークを止めた)場合、自然の力によって動かされた場合は無罰。外的要因(他のプレーヤー・動物など)によって動かされた場合は無罰でリプレース。プレーヤー自ら動かしてしまった場合は1ペナリプレース