ドライバーのカチャカチャのネジ山が☆型の理由が判明しました

スター型工具 トピックス
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2007年に発売されたTailorMade「r7」SURPER QUAD をご存じでしょうか。私の記憶によると、カチャカチャ機能が世に初めて誕生したのが、この「r7」ドライバーです。

当時のキャッチコピーを調べると『4つの可変式ウェイト・カートリッジを搭載し、より高度な弾道チューニングを実現』とあるので確かなことでしょう。

当時の私は、とりわけ新しモノ好きではなかったのですが、「これは大発明だ‼」と直ぐに飛びつきゲット。ドローやフェードと弾道がチューニングできるのですから、いよいよ手さばき感覚打ちの終焉を迎える自分史上のスイング改変ギアとなりました。

そして初めてシャフトとヘッドが取り外せるようになったのは、2013年発売の「R1」ドライバーです。これは衝撃的というより、全ゴルファーがこうなったら良いのになぁっていう待望が実現した感じでした。

これ以前のシャフト交換は、口コミや噂を頼りに慎重に慎重を重ねて吟味し、実際に組みあがったドライバーを打ってみないと自分に合っているかどうか分からなかったのです。

しかしこの機能のお陰で、シャフトの種類はもとより色々なスペック(硬さや重さ)を手軽に試打できるようになり、リシャフト失敗のリスクが軽減されることとなりました。

ですが、ここで良いことばかりだけではありません。その調節部分には、ネジ山に見慣れない☆型の凹みが有り、その取り外しには専用工具が必要。

当時、ウェイトのカートリッジは1つ1890円と割高感がして、弾道をカスタマイズするには数個必要。商売上手というかヤリ方がズルいというか…でも先に謝っておきます。テーラーメイドさんごめんなさい。ルール(用具規則)で定められていたんですね。

(i) 通則
すべてのクラブは多くの異なる特徴、例えば重さ、長さ、ライ、ロフトについて調節できるようにデザインすることができます。規則4.1a(3)(ラウンド中にクラブの性能特性を「故意に」変えること)を保全するために、用具規則はラウンド中にプレーヤーが調節をごく容易に行えるようであってはならない、そしてその構造は緩んでくる可能性がないようにしっかりと固定されていなければならないと明確に規定しています。すべての調節構造は下記の要件を満たしていなければなりません。

・調節の方法
調節はアレンキーフィリップス型ドライバー、あるいは特注の道具といった特殊工具を使用することを必要としなければなりません。指や通常ゴルファーのポケットに入っているその他のもの、例えばコインやピッチマーク修理道具などを使用することだけで調整が行えるようであってはなりません。

ふむふむなるほど。またここで見慣れない言葉が…。アレンキーとは六角レンチとのこと。ネジ山に六角形の凹みがあって、それを締める道具です。ニトリで組み立てBOXを購入したことがある方は「あぁ~あれか」のアレです。

一方、フィリップス型ドライバーとは、1933年にアメリカのフィリップス・スクリュー社が発売したプラス溝 (+) のあるネジ回しのことだそうです。

ん?プラスドライバーってこと?JIS規格でいうところの十字ねじ回し?これが規則で認められているのならコレで作って欲しかったですなぁ。即刻で謝罪撤回ですw