あなたのそのパッティングスタイル~もしかしたら違反かも⁈アンカリングが禁止になった経緯を解説

アンカリングしているゴルファー 規則10
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「パットイズマネー」というフレーズは、”Pat is money“としてゴルファーにはよく知られており、多くが共感し、その重要性を痛感しています。

かく言う私も、キャッシュイン型・ピン型・2ボール、そして打ち方はタップ式・右手感覚タッチ・左肩ストロークなど様々なパターや打ち方を試してきました。

その中でも一番良かった(?)というか、実践で威力を発揮したのが中尺パター。

そうです、こいつのグリップエンドをおへそに着け、そこを支点にしてストロークするのです。

こうすることで、物理的な振り子の動き=再現性が非常に高くなりヘッド軌道が超絶安定。

あとはフェースの向きと距離感に意識を集中できるので、プレッシャー下でもパフォーマンスを発揮できたのです。

これは良い方法を手に入れたと思ったのですが…

2011年 全米プロゴルフ選手権で、K・ブラッドリーが中尺パターを使う選手として初めてメジャー大会で優勝。

すると、翌2012年にはW・シンプソン(全米オープン)、E・エルス(全英オープン)と中尺パターを使う選手がメジャー大会を連勝

更に2013年にはA・スコット(マスターズ)が長尺パターで優勝すると、いよいよそれはズルいと横槍が入ることに。

議論を重ね、グリップエンドなどを体に直接固定または、片方の手を体に密着させる方法~即ちアンカリングは、2016年のルール改正で正式に禁止となりました。

私も飛んだとばっちりを受けることに…トホホ(涙)

しかしながら、中尺パターや長尺パターの使用は禁止していません。あくまでもアンカリング打法を禁止しています。

それでは具体的な合法ストロークと違反ストロークの違いを解説していきます。

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ANSWER

OUT

クラブを体の一部に固定するのは認められません。

OK

クラブを体の一部に固定しなければどの様な持ち方でも問題ありません。

OUT

クラブやクラブを握っている手をどちらかの手や上腕に固定させることは認められません。

OK

クラブやクラブを握っている手をどちらかの手や前腕に固定させることは認められます。

OUT

両手を離した位置で持つことにより、それぞれの手が独立した動きをする場合、クラブを持っている前腕を体に押し当てる

OK

両手を離した位置で持つことにより、それぞれの手が独立した動きをする場合、クラブを持っている前腕を体から離さなければなりません

OK

アンカーポイントを作らない場合は、両方の前腕を体に押し当てることが認められます。

そもそも長尺パターのメリットは「屈まなくてよい」→「腰への負担が少ない」ので、古くからシニア選手の間で重宝されていました。

やがて、パターのイップスに苦しむ選手が、なりふり構わずの最終手段として使うようになります。

その中には有名選手もチラホラ出現し、そのパターの存在を認識する機会が増えることに。

そんなワケで長尺パターは「年配者」や「イップス病」のイメージが定着。

そのため、格好良いとは思われていないので、若いプレイヤーが使用することは稀でした。

だがしかし、いざ使ってみると「反則級にメチャクチャ入る」「プレッシャー下で威力を発揮」と絶賛

それを耳にした中堅選手が使い出したり、中尺パターならスタイリッシュ性を損なわれることがないので、パッティング迷子界隈でプチブレイクすることになります。

そして先述のメジャー大会での活躍と優勝者の輩出→妬み嫉み(?)に繋がっていったのです。

このルール変更の効果は大きく、この打法を奪われたプレーヤーはとても苦しむことに。

前述の選手が、メジャー大会で再び優勝したことがないことからも、やはり”Pat is money“なんですね。

10.1b クラブをアンカリング(固定)すること

ストロークを行う場合、プレーヤーはクラブを次のいずれかによりアンカリング(固定)してはならない。

• 体のどこかにクラブやクラブを握っている手を固定させることにより行う直接的にアンカリングすること(ただし、プレーヤーがクラブやクラブを握っている手をどちらかの手や前腕に固定させることは認められる)。
• 「アンカーポイント」を使用した間接的なアンカリング。クラブを握っている手を安定点(ここを安定点としてもう一方の手でクラブをスイングできる点)として使用するために前腕を自分の体のどこかに固定させることにより行う。

プレーヤーのクラブ、握っている手や前腕をストローク中に体に固定させているのではなく、単にプレーヤーの体や衣服に触れている場合、この規則の違反とはならない。

この規則に関して、「前腕」とは肘関節より下の腕の部分であり、手首を含む。