【2023年ルール新解釈】ボールの捜索時間「3分+α」が認められるケースがあるって知ってました?

ゴルフボールを探す人達 トピックス
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皆さんは2019年の新ルールから、ボールの捜索時間が「5分」→「3分」になったのはご存じかと思います。

ですが、2023年ルール新解釈で捜索時間「3分+α」が認めらるケースがあることを知っていましたか?

えっ⁉ってなってる方、まずはルールブックから確認していきましょう。

18.2a 球が紛失またはアウトオブバウンズとなる場合

(1)球が紛失となる場合
プレーヤー、またはそのキャディーが球を捜し始めてから3分以内に見つけることができなければ、その球は紛失となる。

球がその時間内に見つかったが、それがプレーヤーの球であるかどうかはっきりしない場合:
• プレーヤーは速やかにその球の確認(規則7.2参照)をしようとしなければならず、3分の球の捜索時間が終わった後であっても、確認をするための合理的な時間が認められる。
• このことには、球が見つかった場所にプレーヤーがいない場合に球の所に行くための合理的な時間が含まれる。

ふむふむ。『3分の球の捜索時間が終わった後であっても、確認をするための合理的な時間が認められる』とあります。なるほど。

なんだか小難しいワードが並んでいるので「木の上に乗っかっているボール」を例にして解説していきます。

林の中に飛んで行ったボール。その付近の地上を探しても見つからず、あきらめかけたその時、おもむろに見上げたら木の上にボールを「発見」‼

この時点の捜索時間を2分50秒とします。ルールでは「発見」したボールが自分のモノか否かを「確認」しなければなりません。

この「確認」の方法は双眼鏡などで地上から見てもOK(規則7.2)です。※以前のルールでは、木に登ったりなどして「回収」しなければいけませんでした。

そうだ‼距離計測器があった‼ってことで木の上のボールにレンズを向けるも、アレ?どこ?ピントが合わないっ~などと手こずること数十秒。

やっとの思いで自分のボールと確認できたときの総合タイムは、探し始めてから3分40秒。このような場合はどうなるか。

結論から言うとセーフ。紛失球になりません。認められますってことが、規則18.2a(1)に書いてあるのです。

ルールブックの『3分の球の捜索時間が終わった後』というのは、ボールを3分以内に「発見」したが、そこからの「確認」作業で3分をオーバーした状態

そしてオフィシャルガイドによると『球を確認するための合理的な時間』の具体的なタイムは「1分以内」とのこと。

なので、ボールの捜索時間が3分00秒で「発見」→そこからの確認作業に、1分間が認められているので、最大4分00秒までOKです。

そして『球が見つかった場所にプレーヤーがいない場合、球の所に行くための合理的な時間が含まれる』とあります。

この文言は理解に苦しんだのですが、オフィシャルガイドによると「そこに到着してから、プレーヤーがその球を確認するために1分以内の時間が認められる」となっていました。

つまり3分以内に、一緒に球探しをしてくれた本人以外の誰かが見つけた場合、その場所に本人が駆け付ける時間が1分認められ、さらに「確認」する1分も認められるとのこと。

となると、木の上のボールを誰かが3分00秒に「発見」→本人がその場に行くのに1分→「確認」作業に1分で、こちらは最大5分00秒までOKです。

また木の上のボールを「確認」するときに、カートに置いてある距離計測器を取りに行って、戻ってくる場合も、同様にOKです。

この「+α」の時間は最大1分ですので、本人が駆け付けたり、取りに行って戻ってくる時間が10秒だった場合はそれまでです。

そしてここで注意点。木の上のボールを2分50秒に「発見」した時点で時計を止めるってことではありません。

ボール「確認」作業を1分(タイムは計3分50秒)した結果、自分のボールでないと判明しても、捜索時間が10秒残っていることにはならず、捜索終了→紛失球となります。

当然ながら「+α」の時間を1分を1秒でも超えてしまった場合は、タイムオーバーでアウト!紛失球になってしまいます。

ところでボールの捜索時間って腹時計ではありませんでしたか?これからはスマホのタイマー機能を使って秒刻みで行ったほうがお得かも。

18.2a(1)/3 「球を確認するための合理的な時間」の意味

球が3分の捜索時間ぎりぎりに見つかったが、プレーヤーがその球が見つかった場所にいない場合、規則18.2a(1)はプレーヤーがその球がある場所に行くための合理的な時間も認めており、そこに到着してから、プレーヤーがその球を確認するために1分以内の時間が認められる。(新)