カート道からの救済~把握できていますか?しっかり覚えて5秒で完了する方法を解説します

ゴルフルールのドロップ 規則14
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プレー中によくやる救済ランキングがあるとしたら「カート道からの無罰救済」は間違いなくTOP 3に入るでしょう。しかし、救済のやり方を分かっているようで意外にできていないプレーヤーが多いです。

「打てる所から」や「ニアレストポイントから」などと旧ルール用語を使っている人がいたら、その人はルールのアップデートができていませんので怪しいです。

現在のルールでは「完全な救済のニアレストポイントから」と言います。意味合いとしては救済を受ける際にスタンスもその状態を避けなければならないので、このような呼称になったのでしょう。

またこの「完全な救済のニアレストポイント」の決め方を把握しているプレーヤーは少なく、前述した通り(完全救済なのに)カート道上にスタンスを取ったり、そもそも打ちたい(プレーの)方向にアドレスしてなかったりと…

またよく見かけるのが何故か足元にマークする人も多いです。詳しい決め方は規則16.1を参照して下さい。

さてここで問題です。次の中で「完全な救済のニアレストポイント」を決める際に不要なことはどれでしょうか?

①「救済を受けます」という宣言。
② マーカー立ち合いのもとで行う。
③ 位置マークをしてからボールを拾う。
④ 完全な救済のニアレストポイントをマークをする。
⑤ ワンクラブレングスの範囲を示すマークをする。

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ANSWER

規則に基づいて救済を受けるために球を拾い上げる場合、プレーヤーはその球を拾い上げる前にその箇所をマークする必要はない。(規則14.1a)

完全な救済のニヤレストポイントを決定するための推奨される手続きがあるが、規則では関連する規則(規則16.1b(ジェネラルエリアの球に対する救済)に基づいて異常なコース状態からの救済を受ける場合など)に基づいて救済を受けるときに、完全な救済のニヤレストポイントを決定することをプレーヤーに要求していない。(定義 完全な救済のニヤレストポイント/2)

とのことですので正解は・・・全て不要です。『規則14.1a』『定義 完全な救済のニアレストポイント/2』によると上記の行動は推奨されていますが、しなくてもルール上、罰に問われません。

なので、何も言わず黙ってマークもせずにボールを拾い上げ、マーカーや同伴プレーヤーを呼ぶこともせず、完全な救済のニアレストポイントを示すマークもせず、ドライバーでワンクラブレングスを測ることをしなくても、みなしの範囲でドロップして救済エリアに止まっていれば問題ありません。

但し、(競技に出場した場合など)同伴プレーヤーからクレームがついたときは、それが救済エリアに止まったかを検証しなければなりませんので厄介です。

例えばドロップしたボールが「ワンクラブレングスの範囲を越えていた」と言われた場合、「そんなことはない」と証明できなければ、それが不利な裁定となっても受け入れなければならないというルールもあるので注意が必要です。

ドロップ地点がフェアウェイになる場合などギリギリを狙う場合は、完全な救済のニアレストポイントを表すマークやワンクラブレングスの範囲を表すマークをした方が良いです。

プロの賞金が掛かっている勝負では必ずそうしているのはこの為です。しかし通常のエンジョイプレーでは、黙って拾ってみなしドロップでOKです。こうした方が時短&プレーファストに貢献できますしね。

ちなみに小心者の私は「カート道からの救済を受けます」と誰かに聞こえるように言って、ギリギリ狙わない場合は「みなしドロップ」する派ですwww

ちなみに全てを省けば、カート道からの救済は5秒で完了できます。動画を参考にどうぞ。