バンカー内の排水溝が、どこまで及ぶのかを確かめるために砂を探った

バンカーの中をティで探る 規則8
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球がバンカー内の排水溝(動かせない障害物)の近くに止まった場合、その排水口がどこまで及ぶのか、そして自分のストロークに障害となるかどうかを確かめるためにティーペッグを使って砂を探った。この場合の処置はどうなるか。

バンカー内の動かせない障害物の代表格といえば「排水溝・排水設備を覆っているネット」です。これらは一部分が見えていても、そのほとんどが砂に埋もれている場合がほとんどです。

その埋もれている動かせない障害物が、プレーヤーのボールに影響を及ぼしているかを確認する為に、バンカーを探れるかどうかっていうケースです。

そもそもバンカー内の動かせない障害物から無罰救済が受けられるのか。バンカーはアンタッチャブルなイメージもあるし…かと言って、そのまま打ってしまったら手を怪我するかもしれないし…さぁどうなんでしょう。

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ANSWER

バンカー内を探ることは認められる。規則8.1a(ストロークに影響を及ぼす状態を改善するプレーヤーの行動)では、ストロークに影響を及ぼす状態を改善することがなければ、プレーヤーは木の根、岩盤、あるいは障害物が自分のストロークの障害となるかどうかを確かめるために、(バンカーを含め)コース上のどこであっても罰なしに探ることができることを確認している。 

やっぱりそうですか。しかも木の根、岩盤なども探ってOK。さすが新ルールですね。このルールは『バンカー(規則12)』ではなく、『コースはあるがままにプレー(規則8)』に記されています。

もう少し解説すると、『規則8.1a』のストロークに影響を及ぼす状態とは…
• 止まっているそのプレーヤーの球のライ
• そのプレーヤーの意図するスタンス区域
• そのプレーヤーの意図するスイング区域
• そのプレーヤーのプレーの線
• そのプレーヤーが球をドロップまたはプレースすることになる救済エリア

となっていて、その状態を改善することを制限しています。俗に言う「ライの改善」とは、ストロークに影響を及ぼす状態の改善することの中に含まれています。

そして忘れてならないのは、前提として、ボールがペナルティーエリア以外のコース上にある場合、動かせない障害物からの無罰救済が認められ、バンカーも多分に漏れず救済を受けられるということです。(規則16.1c バンカー内の球の救済)

なのでストロークに影響を及ぼす状態を改善することなくバンカー内を探った結果、動かせない障害物が確認できれば、バンカー内の「完全な救済のニアレストポイント」から1クラブレングス以内ドロップの無罰救済をすることができます。

この場合、ドロップなので軽い目玉になるのは免れません。もちろんそのまま打つこともできますが…バンカーからの救済は、この2択が常に付きまといますね。実に悩ましいw