プレーヤーは、プレーの線の目印としてルースインペディメント(木の葉)をその場所に残しておくつもりだったが、他のプレーヤが、そのルースインペディメントを取り除いた場合の処置はどうなるか。
このケースはグリーン上でたまに見受けられる光景。パッティングでスパット代わりに、木の葉の破片や枯れた芝カスを目印にしている方は多いと思います。
その目印となるルースインペディメントを同伴プレーヤーに取り除かれてしまった場合、どうなるかってことです。その葉っぱを元に戻せるのか…それとも戻せないのか…
ANSWER
その取り除かれたルースインペディメントを元に戻すことができる。プレーヤーには球が止まったときにその場所にあったルースインペディメントや動かせる障害物をそのまま残しておく権利がある。 そして(ルースインペディメントを取り除かれたなどして)悪化した状態の復元が認められる場合は、ストロークに影響を及ぼす状態が、プレーヤー以外の人、または動物、人工物によって悪化した場合に限る。(規則8.1d(1)) しかし、自然物や自然の力(風や水など)によって変えられた場合は、ストロークに影響を及ぼす状態を復元することは認められない。(規則8.1d(2))
葉っぱは元に戻せる~そうなんですね。自分のボールが同伴プレーヤーと同じラインにあると、つい葉っぱ掃除をしたくなります。逆に気をつけねば。
そしてライン上の同伴プレーヤーのマーク(動かせる障害物)でも同じこととある。また「そのままにして欲しい」と言ったにも関わらず、他のプレーヤーが拒否して取り除いた場合、規則1.2aの「重大な非行」→委員会は失格にすることができると、オフィシャルガイドでは具体的に明記してあります。
「マークはそのままにしておいてください」って要請されて、迂闊に「イヤです」なんて言ったら失格案件ってことです。シャレになりません。
また、桜吹雪が舞う時期のグリーンでは、私はその花びらをスパットにしています。そしてラインを確認しながらアドレスしている間に、そのスパット花びらが風で吹き飛ばされることがしばしば。
この様に自然の力によって状態が変えられた場合、その花びらを元に戻すことはできませんってことになっています。規則8.1d(2)
それより付近にあるフェイク花びらに惑わされて「本物はどれっ?」って。そして「まっいいか」ってストロークすることに…。そもそも花びらを目印にするのはダメですね。