バンカー内のホールに近づかない場所に止まる箇所が存在しない

バンカー内のレーキに球が寄り掛かっている 規則12
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球がバンカー内の下り傾斜でレーキに寄り掛かって止まり、そのレーキを取り除くときにその球が動いた。プレーヤーは規則で要求されるようにその球をリプレースしようとしたが、その球は止まらなかったので規則14.2e(球をリプレースしようとしても、元の箇所に止まらない場合)の処置に従ったが、そのバンカー内で球が止まるかどうかを試すことができる他の箇所はホールに近づかない場所には存在しないことが分かった。この場合の処置はどうなるか。

バンカーレーキは、定義では「動かせる障害物」です。なので、バンカーの中に置いてあったとしてもルール的に問題ありません。

そしてレーキにボールが寄りかかっていて、このレーキを取り除いたときにボールが動いてしまった場合は、無罰リプレース(元の位置に戻す)というのはご存じかと。

但しここで問題が発生‼リプレースしようにもボールが止まらない。しかもホールに近づいてしまうという不運。

またあろうことか、どこに置いてもコロコロと転がってホールに近づいてしまう。まぁ傾斜の強いバンカー内なら起こりうる可能性があるか…。

さぁどうしましょう。バンカー内のホールに近づかない場所に止まる箇所は、もはや存在しません。ルールではどのような救済が用意されているのでしょうか。

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ANSWER

プレーヤーは1罰打でストロークと距離の救済(規則19.2a)を用いるか、 2罰打でそのバンカーの外側で後方線上の救済(規則19.3b)を用いるかのどちらかで、アンプレヤブルの球の救済を受けなければならない。

キャーっ‼無罰救済はないのですか~これは堪える(泣)。このケースでは1ペナで打ち直しor2ペナでバンカー外アンプレ(後方線上ドロップ)の2択のみ。辛いですね。あとは、このままの状態で救済を受けずに打つしかありません…ムリw

ちなみに、このバンカー内にホールに近づかない場所にボールが止まる場所があれば、そこに無罰でプレースになります。

2010年辺りでバンカーレーキを何処に置くべきかが、ちょっとした議論を巻き起こした時期がありました。

外に置くと「レーキが球止めの役割をしてフェアではない。故にレーキはバンカー内に置くべきだ」というのが、その人達の言い分です。

ですが、このルーリング(規則の処置の仕方)によってこの論争に終止符が打たれました。この場面に遭遇したほうが、よっぽどフェアでなく理不尽ですもの。皆さんもレーキはバンカーの外に置くのを忘れずに。