プレーヤーが、ストロークを始めた後に、突風によって止まっていた球が動き始めた。しかし、やめることができずにそのままストロークを続け、その球はグリーンに乗った。この場合の処置はどうなるか。
晩冬から初春にかけて、芝生がペタペタの季節によくあるケースです。突然の風によってボールが動かされることってありますよね。
それがバックスイングを始めた後に、ピューって吹いてきてボールが動いた‼だがしかし、スイングをヤメることができずに、そのまま打ってしまったらどうなるのでしょう。
ANSWER
無罰。そのストローク後に球が止まった場所からその球をプレーしなければならない(9.2b)。球が動いた原因に関係なく、その球をリプレースしてはならない(9.1b)。
なるほど。突風で動いたボールを打っても無罰なんですね。ストロークプレーの場合、ボールが動いた原因は以下の3つとのことです。
・自然の力(風や水など)
・外的影響(同伴プレーヤー・動物を含む)
・プレーヤーの行動(キャディーの行動を含む)
自然の力と外的影響の場合は無罰ですが、当然「プレーヤーの行動(キャディーの行動を含む)」すなわち、自身やキャディがボールを動かした場合は、1ペナとなります。
しかし、自分で動かしてしまったボールを打ってしまったら『その球をリプレースしてはならない』とあるので、新しいボールの箇所からのプレーになります。
自分でうっかり拾い上げてしまったり、動かしてしまったボールは『1ペナ・リプレース(9.4b)』というポピュラールールがあるので、混同しないように注意が必要ですね。
仮にリプレースしてストロークしてしまった場合は『誤所プレー(14.7a)』したことに対する罰→2ペナ・やり直しなし(罰の重複加算なし・新しい箇所からのプレー)になります。キャー南無。
また『定義 ストローク』では「球を打つために行われるクラブの前方への動き」とあるので、スイングの途中で止める意思が働けば、ボールに当たろうが当たるまいが、ストロークしたことになりません。※打とうと思った時点ではない。
要するに「動いているボールを打ってもリプレースしないで、新しい箇所からのプレー」ってことです。自然の力や動物が動かした場合は無罰。自身が動かした場合は1ペナ。
自分が遭遇してしまったり、他のプレーヤーが動いたボールを打ってしまったの見たときは、コレだけは押さえておきましょう。