プレー中に持ち運んでいるクラブパーツを組み立てて補填

予備のシャフト 規則4
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今ではドライバーのカチャカチャは当たり前の機能ですが、それ故にシャフトの取り替えも容易になりました。

話題のニューシャフトにしようかなぁ~それとも使い慣れた方にしようかなぁ~そうだ次のラウンドでフィールドテストしよう。

なんてゴルファーは多いのではないでしょうか。そうすると使用していない方のシャフトをキャディバッグに入れておくことが常態化に。

そして、このような(スペアのシャフト忍ばせた)キャディバッグの状態で競技に出場してもルール上の問題はありません。

しかし、ここで事件発生‼2番ホールでドライバーで素振りしていたら太い枝に当たってシャフトがボキッと折れてしまいました(泣)

一瞬慌てましたが、今日の俺にはスペアのシャフトがキャディバッグにあったのを思い出し、カチャカチャと装着して修復完了

これなら不当にプレーを遅らせることもないし、あとは折れたクラブの不使用宣言して、いざティーショット。ナイスショット‼

さて、このような形のクラブ修理・交換ってOKなんでしょうか。

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ANSWER

4.1b(4)クラブを追加する、または取り替える場合の制限。規則4.1a(2)または規則4.1b(1)に基づいてクラブを追加または取り替える場合、プレーヤーは次のことをしてはならない:
• 不当にプレーを遅らせる(規則5.6a参照)。
• そのコースでプレー中の他のプレーヤー(その他のプレーヤーが違う組や競技でプレーしていたとしても)によって、またはその他のプレーヤーのために持ち運ばれているクラブを追加する、あるいは借りる。
• プレーヤーまたは、そのコース上でプレー中の他のプレーヤー(その他のプレーヤーが違う組や競技でプレーしていたとしても)によって持ち運ばれている部品からクラブを組み立てる。あるいは、プレーヤーまたは、そのコースでプレー中の他のプレーヤーのために持ち運ばれている部品からクラブを組み立てる。

ストロークプレーの罰―2罰打(最大4罰打):プレーヤーは違反が起きた各ホールに対し一般の罰(2罰打)を受けるが1ラウンドでは最大4罰打となる(違反が起きた最初の2ホールにそれぞれ2罰打を追加する)。

我ながら良いアイデアだと思ったのですが…ダメなんですね。しかもこうすることは適法と思っているのですから、次のホールのティーショットを堂々と打ってしまいますよね。

そしたらこのタイミングで更に2ペナですって。でもご安心下さい。この罰は最大で2ホール分の4ペナまでだそうですw

また、このようなケースで規則違反をしていたと分かるのは、その大半が、同伴プレーヤーの指摘によるものです。

その指摘が、カチャカチャしているときなのか、プレー終了後なのかで、受ける罰が0~4打と変わります。

仮にスペアシャフトに付け替えても、次のストロークをする前に取り外せばノーペナ。または不使用宣言(規則4.1c)でも良いみたいです。

ちなみに、この規則を知らずに、このように組み立てたドライバーを使用しても失格にはなりません。

しかし、規則違反と指摘され、不使用宣言した後に、誤ってでも使用すると失格となりますので要注意です。

私の記憶によると、1990年頃までは、他のプレーヤーから借りることができた時代がありました。(間違っていたらご指摘ください)

やがてその貸借が禁止され、その整合性から自分が用意したスペアのクラブ意外は補填できないルールに改訂してきた歴史があります。

そして修理・取り替えのルールも厳しくて、例えば4Iのシャフトが破損してしまった場合、4Iの取り替えのみ許されていました。

しかも同メーカーの同フレックス・同レングスと完全復元クラブという厳しさ。プロ競技ならまだ良いですが、一般の競技中での修理は、ほぼ不可能。

そうなると不測の事態に備えて、プレーヤー自身が同スペックのクラブをもうワンセット持ってきて、ロッカーなどに保管しておかないといけませんでした。

これではルールとして機能しなくなったということで、2019年の新ルールから4I→1Wなどとあらゆるクラブと取り替えることになりました。

ちなみに、クラブハウスのロッカーにスペアシャフトを保管(ルール上の持ち運んでいない常態に)しておいて、誰かに持ってきてもらう→(誰でも)組み立てるのはOKですって。

ってことでこれからは、スペアシャフトはキャディバッグでなく、ロッカーにですね。

ゴルフショップ、クラブハウス、あるいはメーカーのトラック、またはその他の類似の場所から持ってきたクラブの部品は「そのラウンド中にそのプレーヤーのために誰かが運んでいた」とはみなされず、そのプレーヤーや他の誰かがその部品を組み立てることが認められる。