遅刻の理由に「道で倒れているお爺さんを助けた」はどうなる?

倒れている人を助ける 規則5
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学校や会社に遅刻しそうになったとき、ウソかマコトかは別として「お腹を冷やして下痢」「忘れ物を取りに行った」などが真っ先に理由の候補にあがるでしょう。

これを多用しすぎると怪しまれるので「ペットの具合が悪くなった」「交通渋滞に巻き込まれた」が次の理由グループでしょうか。

そして遅刻常習者のレッテルを貼られないためには「警察に事故の目撃者として証言していた」「道で倒れているお爺さんを助けた」と遭遇率が激低のグループとなるでしょうw

ご存じの通り、ゴルフにおいてもスタート時間が決まっていて、遅刻するとペナルティが課せられたり、最悪の場合は失格にもなります。

それでは「警察に事故の目撃者として証言していた」「道で倒れているお爺さんを助けた」の遅刻理由はどうなるのでしょうか?

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ANSWER

規則5.3a例外3 プレーヤーが時間通りにスタートできなかった例外的な状況があると委員会が裁定した場合、この規則の違反とはならず、罰はない。

規則5.3a例外3の「例外的な状況」例外的とみなすべき状況の例は次を含む。

• プレーヤーが事故現場に遭遇し、医療支援を行ったり、目撃者としての証言を求められたが、そうしたことがなければ時間通りにスタートしていた。

• プレーヤーが宿泊していたホテルで火災報知機が鳴り、避難しなければならなかった。そのプレーヤーが部屋に戻って、着替えたり、自分の用具を回収できたときには、そのプレーヤーは自分のスタート時間に間に合うことは不可能となっていた。

なるほど。認められるのですね。良かったです。上記の理由はセーフですが、ダメなケースは…

規則5.3a例外3の通常、例外的とはみなされない状況の例は次を含む。

・プレーヤーはコースに向かう途中で道に迷ったり、車が故障した。

・コースへの道のりでひどい渋滞につかまったり、交通事故のせいで予想以上の時間がかかってしまった。

「例外的な状況」という言葉は、プレーヤーの力の及ばない不運や予期しない出来事を意味しているのではない。コースへ到着するための時間に余裕をもつことや、遅延の可能性を考慮に入れることはプレーヤーの責任である

ふむふむ。「車が故障した」「交通渋滞に巻き込まれた」は絶望的に通用せず。「急な腹痛」「ペットの具合が悪くなった」は論外ですな。

しかしながら、こうも綴ってあります…

どういった場合が例外的であるのかは各ケースの状況次第であり、委員会の決定に委ねられるので、それを決定するための具体的なガイダンスは規則に存在しない。

例には含まれていない重要な要素として、委員会がその状況が例外的であるとみなすほどに複数のプレーヤーが関与している状況については考慮すべきということがある。

このことから、ゴルフ場に向かう唯一の道路で交通事故による渋滞が発生し、多数の参加者が遅刻することになった場合は、委員会がセーフの決定をすることがありそうです。

ちなみに私は、都心で開催される日本プロゴルフ協会の必修のセミナーに参加するために、車で移動

都会の交通渋滞を甘く見ていたワケではありませんが、見事に渋滞にハマって15分の遅刻。当然ですが、認められず始末書処分。

当時は「えっなんで」って理不尽に思いましたが、今思えばこれにもゴルフ規則が適用されていたのですね。納得w