プレーの方向やアドレスを補助する線が描かれているアイテムや、棒状・紐系・レーザー光線などの機器の使用はルールで禁止されているのは周知かと。
例えばアライメント・スティックやクラブをプレーの線を⽰すように(手から離して)置いたり、ロングとショートのティーペッグを繋いでいる紐をフェースの向きに合わせたりしたら2ペナです。(規則 4.3)
しかし、ボールに線を書き入れることは認められています。方向を指示するラインがプリントされているボールが市販されているくらいですから当然OKです。
またボールへのライン引きには制限がなく、1周しても、何本書いても、道具を用いても問題ありません。
ではボールマーカーに方向を指示するラインを書いたり、矢印をモチーフにデザインされたモノはどうでしょうか?
アライメント機器と同じ扱いでダメ?それともボールのように認められる?どっち?
ANSWER
10.2b(3) 他の援助
ーー中略ーー
この規則は球の箇所をマークするために使用されているボールマーカーや、ある箇所にプレースされる球に対しては適用しない。しかし、用具規則の定義「アラインメント機器」に当てはまるボールマーカーは規則4.3に基づいて扱われる。
なるほど。ボールとボールマーカーには適用しないのか。ということはボールマーカーにラインを書くことも、矢印っぽいマーカーも問題なしってことですな。
私の知っている限りでは、2019年新ルール以前は、ボールマーカーみたいに小さな物でも、アライメントを示唆する類のデザインは認められていなっかたと…
その当時、スコッティキャメロンから3本の線が刻印されたボールマーカーが発売されて、ルール違反の認定?審査中?というのを覚えています。
この部分も新ルールからしれっと改正されています。もちろん、プレーの線に合わせて置いてOKです。
では、クラブをボールマーカーの代わりにして、シャフトをプレーの線に合わせる意思で置いたらどうなるか?
これは当然、アウトです。オフィシャルガイドでも具体的に解説されています。※パターヘッドの代用はOK
また、2020年には「アラインメント機器の定義」として…
縦2.0インチ×横2.0インチ×高1.0インチ以下の物は、アライメント機器ではないと明記され、線や矢印などをデザインされた形状やペイント、エッチング、彫刻しても良いことに。
すなわち「この大きさ以下の物」なら、どの様なデザインで作成してもボールマーカーとしてルール上、問題ありませんということです。
これで一件落着。モヤモヤが晴れて堂々と、あのスコッティキャメロンのボールマーカーを使用できます。
ってステンレスブロックからの削り出しとはいえ、高価なアイテムですなぁ~興味がある方はどうぞ↓