パッティンググリーン上の他のプレーヤーの球が援助になる可能性がある場合~球が拾い上げられたり、動かされるのを待たずにストローク

マークの最中にストローク 規則15
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これは、グリーン周りのアプローチの場面でよくみかけるケースです。

同伴プレーヤーのピッチエンドランが、私から見てホールの向こう側50㎝にナイスアプローチ

そして次は私のアプローチの順番~「そこにボールが止まっているっていうことは、オーバー気味にアプローチしても、そのボールに当たって止まる可能性がでてきた」

これは何という僥倖~「よし、ここは少し強めにいってチップインを狙うぞ」~ってことで素振りでフィーリング出していると、そこに同伴プレーヤーがカットイン。

ルーティンの最中に「マークします」と言ってそのボールを拾い上げようと侵入。当然、驚いた私はプレーを中断し、「ちょっと待って‼それはナイよ」と邪魔された私は憤慨。

怯んだ同伴プレーヤーは「すいません」と言って、マークすることを止めて私の視界に入らないところで待機することに。

でも本音のところは”ルーティンを邪魔された”ことではなく”当て止めの可能性を阻止された”ことにイラっとして吐いた捨て台詞なので、ちょと悪いことしたかなと良心の呵責に的な思い。

こんな精神状態ではスムーズなストロークができず、当て止めの意思を全く感じることのない、どショートのしょぼいアプローチを披露する結果に。

ってここまで何か問題でもありますか?あるのなら教えてください。

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ANSWER

規則15.3の違反の罰:一般の罰
この罰は次の場合にも適用する:

プレーヤーが、別のプレーヤーが(1)この規則に基づいて援助となる球やボールマーカーを拾い上げたり動かす意図があったこと、または(2)他の誰かにそうすることを要請されたことを知っていたのに、その援助となる球やボールマーカーが拾い上げられたり、動かされるのを待たずにストロークを行った場合

えっ!2ペナ‼そうなんです。かつては裁定集(現オフィシャルガイド)で取り扱っていたので、違反の程度は軽んじられていました。

ううむ~まだ納得できないって?私も「邪魔するな」と諸先輩方々から指導を受けてきたので、その気持ちは分かります。

しかし、2023年のルール改正から本規則書に明文化されたことによって、一気に反則のメジャー感がアップ。当て止めによるラッキー要素は排除→よりフェアな方向に。

これによって以前の様に「俺がルーティンに入っているから邪魔するな」は通用しなくなり、マークする意思表示が優先されることになりました。

では、上記のモデルケースで、ルーティンに入っている最中に無言でカットインしてきた場合はどうなるか。

プレーヤーが、侵入に気づかずそのままストロークしたらノーペナ。”気づいていない”=”知らない”となるのでこれはうなずけます。

但し、ストローク後に「邪魔するな」と言ってきたら、侵入に”気づいていた”=”知っていた”となり2ペナの制裁。免れません。

また、気づいてルーティンを中断して「邪魔するな」と言うのは、最早お門違い。ルール無知の辱めを受けることになります。

もし、ルーティンを邪魔されたくなかったら「マークしてください」と依頼してからルーティンに入ることをおススメします。

逆に、ナイスアプローチで寄せることに成功したら、真っ先に「マークします」と意思表示することが、スマートプレーとイザコザを回避する一言となります。

これでマークするタイミング的な問題は解決‼ナイスアプローチの余韻に浸っている時間はありません。この一言を心掛けてプレーしましょう。

※それでも納得いかないって方は『委員会の措置、セクション5J (「歯止めとなる」ことを防ぐための最善の策に関するガイダンス)』を覗いてみてください。

グリーン上で「ボールが邪魔だから先に打って」と要請された場合
アプローチやロングパットがそこそこカップに近寄ると「ほっ」としますよね。30㎝くらいのOKの距離なら「お先パット」できますが、それ以上の微妙な距離では「先にやろうかな…それともマークしようかな…」なんて悩みます。