バンカーが苦手な方は、バンカー越えのアプローチでもドキドキしますよね。ピンに寄ってなんて望みません。目の前のバンカーを越えるだけでいいのです。
体重を左足にかけて…ヘッドアップしないように…そして打ち急がないように…せーのっ「ザクッ⁉ボテッ」と願い届かずボールはバンカーへ(涙)
当然、バンカーから脱出するのに5打を要してしまい、このホールでビッグスコアを叩きだすことに。
こんなことをしていたら100切りは遠い。いっそのこと、バンカーに入ったら外に出す救済はないのか…とルールブックを熟読してみると…あった‼そっかアンプレする一手が。
19.3 バンカーのアンプレヤブルの球に対する救済の選択肢
19.3b 追加の救済の選択肢(2罰打)
プレーヤーの球がバンカーにある場合の追加の救済の選択肢として、合計2罰打で、プレーヤーは規則19.2bに基づいてバンカーの外側で後方線上の救済を受けることができる。
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これで脱出に5打掛かっていたのが、2打で済むことになるので結果論的に3打の得。
しかもピンとボールを結んだ後方線上とは、単なる「線」でなく、両サイドに1クラブの幅が認められている「帯状ライン」内に基点を作れる。
そしてその基点から、更に1クラブレングス以内が救済エリアなので、ギリギリにドロップできれば、再びのバンカー越えアプローチも回避できる。ひと安心。
と、ここまではバンカー苦手プレーヤー界隈で知っているって方も多いかと。
だがしかし‼上の図をよく見ると「後方線上とは両サイドに1クラレングスの幅が認められていた」と過去形の文章に…ってことはルールが変更された?
2023年ルール変更点 後方線上ドロップ
19.2b 後方線上の救済
プレーヤーは元の球か別の球(規則14.3参照) を、元の球の箇所とホールを結ぶ線上で、その元の球の箇所の後方にドロップすることができる(球をドロップすることができる後方の距離に制限はない)。ドロップしたときにその球が最初に地面に触れた線上の箇所が救済エリアを定め、その救済エリアはその地点からどの方向にも1クラブレングスとなる。しかし、次の制限がある。
• 救済エリアの場所に関する制限:
» 元の球の箇所よりホールに近づいてはならない。
» どのコースエリアでも良い。しかし、
» ドロップしたときに球が最初に触れたのと同じコースエリアでなけれ
ばならない。
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ええっ!「線上から両サイドに1クラブレングスの範囲」という幅の概念が廃止され、単純な線となってしまった。
代替策としては、ある程度スイングスピードが出せる距離(50yd以上後方)まで下がってドロップ。勢いでバンカーを越すしかないか。
この変更により「元の球の箇所とホールを結ぶ線上」のみにしかドロップできず、”ギリギリドロップでバンカー越えアプローチ回避の技”が封じられることに(悲)
そして基点をマークする必要がなく「ドロップしたときにその球が最初に地面に触れた線上の箇所」が基点となるとある。
ってことは仮にマークした場合は、元の球の箇所とホールを結ぶ「後方線上の目印」としての役割でしかなく、救済エリアの基点ではなくなるのか。
なので、マークした箇所より前方5ydでも後方10ydにドロップしても問題ありません。
あくまでも「ドロップしたときにその球が最初に地面に触れた線上の箇所」が基点となります。
それともう一つの変更点は「基点からどの方向にも1クラブレングス以内が救済エリア」となり、前方にも認められることになったとのこと。
ついうっかり、基点より前方に転がってしまったからって、ドロップをやり直そうとしてボールに触れてしまうと1ペナ・リプレースです。(規則9-4b)
そしてリプレース(元の位置に戻すこと)しないでストロークすると、誤所プレーで2ペナ。(規則14.7a ペナの重複合算なし)
そして加えるなら、このケースのほとんどの場合は、重大な誤所プレー違反(プレーヤーが著しい利益を得た)ではないので、やり直しなしです。
このくだりは以前から変わっていません。競技に出る方なら覚えておくことをオススメします。
いやぁ~ルールが変更するってことは、明解かつ、より簡潔になる方向で改訂されるワケなんですが…皆さんはどう思いますか?日々アップデートしていくしかありません。
まとめ
- 「線上から両サイドに1クラブレングスの範囲」という幅の概念が廃止され、単純な線となった。
- 「ドロップしたときにその球が最初に地面に触れた線上の箇所」が基点。マークした場合は単なる目印の意味でしかない。(基点ではない)
- 「基点からどの方向にも1クラブレングス以内が救済エリア」となり、前方にも認められることになった。